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まちづくり情報 10号 ページ2
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 十和田市中心市街地活性化基本計画についての懇談会が
稲生町の周辺地域でも始まりました。
 懇談会は商工会議所TMO推進協議会の主催で、
8月21日の官庁街地区を皮切りに、8月30日の穂並町地区を
最終に6地区を予定通り終了しました。
そこで今回は、各地区で出された主な意見や
疑問などを取り上げ、特集としました。
官庁街通り―既存のものを生かすまちづくりを

 「まちの駅」の上の階のように既存のもので空いている建物をいろいろなアイディアを出し合って活用していく方法はないものか。
 現在ばらばらで行われているイベントを、場所を固定して行った方がより高い集客効果が得られるのではないか。来年からは三連休が多くなり、ますます人通りに影響を与えてしまう。なにか人のいなくならないようなイベントを行ってほしい。
 十和田市には官庁街以外に見せるところがない。官庁が入っている建物を集約して、できた空地に人が楽しめる施設を作ってほしい。
主催者:中央病院の移転・改築問題などが及ぼす影響は官庁街だけではなく、十和田市のにぎわいにも影響すると思われる。こういう状況をふまえながら、十和田市全体から見て官庁街にはどのようなものを貼り付けたらいいか、なにが必要かを考えていきたい。
十和田通り―チームワークの良さをまちづくりに
 お店としては車社会に対応し、お店をセットバックして駐車スペースを確保したほうがいい。また公園を利用したまちづくりも考えたい。
 この地区はお祭りなどのチームワークはとても良いので、理解されればとても上手くいくのではないだろうか。
 基本計画を説明されるまで商店街が先でそれ以外の計画は第2段階になるのかと思い、自分には関係ないと思っていた。
主催者:どちらの地域を優先するということはなく、先に合意がなされた地域からはじめていくことになる。これからも懇談会を開く予定なので、その間にこの地域をどうしたらいいのかいろいろと考えてみてほしい。
切田通り―現状に不満はないが・・・

 今、住民としては、病院もあるし、観光地もあるし、その他の機関も揃っていて、特に不満があるわけではない。
 自分達が商売をやっていけるように環境づくりをしていかないといけない。今のままでもいいのではないかとという気もしているが、もう少しにぎやかな街並みになって欲しいとも思う。例えば、老人ホームなどは郊外にあることが多いが、中心にもってきたほうがいいのではないか。遠くにいる子供達が面会しに街に集まってくるし、老人達は買い物しやすくなるという利点があると思う。
 商店主以外のたいていの一般市民は基本計画に関する動きを知らない。どうしても商店街や商店の話だと思ってしまう。アンケートを取ってみれば市民からの声も集められると思う。この基本計画に関しては、漠然としていてどこから手をつけてよいのか分からないというのが正直なところ。具体的なものが出てくれば、それを糸口にしていろいろな案が出てくるのでないかと思う。
 実際に計画が進行していき具体的に実行に移すとなると、国からの助成はあるのか。
主催者:TMOの計画が国から承認されれば、各種補助メニューの中から、その事業にあったものを引き出して実現していくことになる。また、現状に不満がないという意見が多いようだが、将来もこのままでよいのか、ということも考えてみて欲しい。
大学通り、太素塚通り銀座商店街 ―実例をみないとイメージがわかない
 パティオやパサージュのようなものはとても良さそうだが、モデル地区のような実例がないと漠然としてイメージがなかなかわかない。もしそういったモデルがあれば、それをまねて計画・実行する人達も増えるのではないだろうか。
 大学通りで気になるのは、みちのく温泉から4号線までの道幅が狭いこと。基本計画に基づく開発ではそういうところまではやらないのか。
主催者:十和田にはパティオ・パサージュのモデル地区や計画はまだない。このまちづくりは上からの計画や指示で行われるものではなく、やる気のある住民の方や地主の方々が夢を語りあい、同意し、進めていかなければ上手くいくものでない。ボトムアップの形ですすめるのが望ましいと考えている。 道幅についても、住民の方々が道幅も含めたまちづくりの計画を立てれば市なども協力しやすくなり、実現が可能となるだろう。
駅前通り―十和田に合ったまちづくりを考えよう
 どこか1つでも計画が先行して事業が進められれば、他でも賛成するのではないか。計画案だけではよくわからない。個人的には、ジャスコのような大店舗の開発でなくてもいいと思う。計画にでてくるようなパサージュなどの小規模の開発が十和田市にあっていると思う。
 十和田の歴史を考えていくと官庁街より太素塚通りを整備したほうがよいのではないだろうか。
 
商店街は共同広告を作るなどアイディアを組み合わせていかないと、たとえ建物だけできてもまずいのではないか。  商業中心に計画が進行していくものと思っていた。そうではなく、地域のまちづくりを行うものなのか。
主催者:そのとおりで、商業が活性化しなければ地域は活性化しないし、その逆もいえるだろう。
穂並町―危機感はあるが関心は少ない
 
  せっかくの懇談会だが出席者が少ない。危機感を持っている人は多いが関心を持っているかというと、今ひとつのようだ。大半の人達は人任せ、役所の仕事と思っているようだ。もっと、町内主催で話し合い理解しあう必要があるだろう。
 この辺は病院も多く結構便利で個人的に不満はない。街がさびれても人口は減っているわけでないので別に困らない。
 老健施設は郊外地にあり不便なので中心市街地にもあると良いと思う。図書館のような公共施設も中心地にあったほうがいい。
主催者:将来の事を考えたとき、十和田の街が時代の流れにうまく対応していけるのかという観点に立って考えることが重要。出席されなかった方にも関心を持ってもらえるように話し合ってみていただきたい。

 今回の懇談会ではジャスコの出店についてが共通の話題でした。ある地区では、ジャスコが4号線沿いの2ブロックに進出したいとのことだが、もし私たちの地区でその出店計画に対応できるなら、国道から離れた当地区のほうで誘致できるのか、という積極的な意見もあり、やはりジャスコに対する関心の高さがうかがえました。
各地区の方々には開催にあたりご尽力いただき
誠にありがとうございました。出席者は少なかったのですが、
貴重なご意見をたくさん出していただきとても有意義な懇談会となりました。
 今後も更に多くの住民、地権者の方々に理解を得る
努力をしていきたいと考えております。