風と舞う日 (峯田 敏郎 作) 制作 昭和63年
峯田さんの彫刻は、風の作家といわれるようにどの作品もそよ風を思わせる表現があるので知られています。
この作品は文化センターのオープンを記念して、藤田トク・阿部芳秀両氏が文化協会を通じて寄贈してくださったものです。まだ、エントランス・ホールのタイルを張っていない頃、「こんな高さの台座にしてください。こんな作品ですから」と言われて帰えられたのですが、さらに作品が来て驚きました。二人の少女のうち一人が、首を180度、後ろ前にくっつけたように顔を下に向けているのです。
峯田先生は、「思いきって首を反対につけたら、もっと動きと風が強くなると思ってこうしてみたんです」と言う。
実は、もう一体同じ型でとったものがあるのですが、これは二人とも上を向いています。それが当たり前なのですが、作家というものは時々こんないたずらをするものなのですネ。
「作品の解説」(解説文は、市民文化センター元館長 今純一郎氏)
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