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まちづくり情報 10号 ページ1
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南商店街振興組合研修視察

 「よ市」 四半世紀にわたる風物詩

 8月18〜19日南商店街(振)では隔年実施の研修視察を員外参加を含む11名で実施いたしました。研修の目玉は、盛岡市材木町商店街(振)で 主催している路上買物市「材木町よ市」でした。
 途中バイパス開通後の商店街視察として二戸市を車上見学し、今秋供用開始する十和田4号線バイパス開通後に おける商店街の今後を想像しました。
条件が違うかもしれませんが、今より更に人通りも少なくなるのではないかと不安になります。
 盛岡に着いて、観光名所となっている清酒工場では特別メニューで迎えられ、地ビールを楽しみながらレストランで食事をとりました。
 「よ市」のオープンに合わせ同所をあとにし、材木町商店街では街路延長430mに100以上の露店が並ぶ人込みの中を一巡して事務所を訪問しました。
 事務局長より説明を受けたところによれば、「よ市」は昭和49年に始まり、今日まで28年間4月〜11月迄の8ヶ月間、毎週土曜日午後3時から7時まで開催されています。場所代は無料ですが、会費月額2,500円〜6,000円を出店者から集めているそうです。最も多いのは3,000円で、1回の場所代に換算すると750円に相当します。集まった会費は年3回のよ市イベントで全額還元されているとのことです。そのほか、実行委員会では毎回3〜4人が交代で奉仕し、コスト削減を図っていることから、出店者に対し販売価格を安くするよう要請しているそうです。

「ステラモンテ」での食事
 材木町商店街(振)が法人化した昭和40年代前半は国道廃止と他商店街に押され気味でした。危機感を募らせていた若手のグループが、庶民感覚を前面に大型店や他商店街との差別化を図ろうと始めたのが「よ市」でした。この「よ市」を継続することにより、消費者や住民からの信頼を得、ハード整備として宮沢賢司の世界を再現した「いーはとーぶアベニュー材木町」が誕生した、と、話されていました。最後に28年間続いたのは、地域の人達にささえられ継続してきたことが「力」となったと、事務局長は力説されておりました。
 帰りに再び「よ市」をのぞくとなかなかの賑わいで農家の産直販売を下駄履きで買物する風景が大変印象深く残りました。

にぎある「よ市」の様子
住民や消費者そして商業者と息の合った「よ市」は、まちづくりのなかで地域社会に欠かせないコミュニティ商店街として最も大切なことと感銘を受け、宿泊地の繋へと車を進めました。 (小笠原 記)

材木町商店街(振)事務局長と