まちづくり情報 10号 ページ3
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建築士会ワークショップに参加して
7月14日に開催された建築士会主催の「まちづくりワークショップ」を先月号の当コーナーでレポートしましたが、その中で参加者から出された意見はとても興味深いものだったのでご紹介します。参加者は市内から集まった主婦9名と女子高生12名でした。 まずは、「どんなお店が好きか」という質問で、主婦は、衣・食・住に分かれたのに対し、女子高生の答えは大多数が衣服・雑貨物店、少数派は書店・CDショップでした。また、建築士の方々(全員男性)は飲み屋・カラオケなど買物よりも飲食のほうに関心が強いようで、主婦・女子高生との傾向の違いがおもしろいと思いました。主婦や女子高生の買物に出かける時の気持ちとして単に目的の品物を買うだけでなく、コミュニケーションを求める娯楽として買物を楽しむ気持ちが強いようです。 次に、参加者全員、街へ出て、お気に入りの店、興味を引いた店などを取材しました。主婦達は、ふだん商店街をあまり利用せず、車で素通りするだけと話す人が多く、アーケードを歩くのは松木屋閉店以来初という人さえいました。商店街で主婦達が特に関心を持ったお店は、おかずやさん、輸入物や全国の珍しい食料品なども扱う酒店、露店販売に近い八百屋さんなどの食料品関係と手作り小物のお店でした。「いずれもこんな店だったとは知らなかった。それに商店街にいろいろな店があることに驚いた。」との感想でした。 一方、女子高生の方は、衣料・雑貨小物・化粧品関連や軽食のお店に関心が高く、値段は高いけどかわいい小物がたくさんあるとか、おいしい食べ物がいっぱいなど、通学途中のごひいきや憧れの店など、ふだんからこれらの店に関心を持ち、利用していることがよく分かりました。 店に要望することで一番意見が多かったのが、「入りやすく出やすい店」でした。また、価格の安さより直行バス、託児・休憩所、広い駐車場などを買物の条件に挙げていました。これらの問題は現在の稲生町のお店にとってはなかなか解決できない部分ですが、お客さまを失ってしまった理由の一つとしてやはりこれらの問題は大きいのかもしれないと改めて思いました。 また、十和田に欲しい店として、女子高生は買物だけでなく楽しく時間を過ごせるような娯楽施設やショッピングセンター、主婦は日曜の夜も食事ができるレストランなど、十和田市の消費者は娯楽を兼ねて買物を楽しみたい傾向が今回のワークショップでも浮き彫りにされたと思います。 |
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